実践志向

気付きから実践が始まる詩的な日常、あるいはその生き様

私の好きな氷菓子

お題「私の好きなアイス」

氷菓子と出会ったのは三年前の晴れた午後。地面がカラカラに乾いていて、生きる希望を見失いかけていたときだった。

氷菓子「すいません…」
私「えっ?なんでしょうか」
氷菓子「わたしのこと…覚えてますか?」

想定外の質問に戸惑う私。そんな私の心情を知ってか知らずか、氷菓子は不敵な笑みを浮かべながら、こちらの様子を伺っている。

私「あっ。えっと…どこかで会いましたっけ?」
氷菓子「覚えてらっしゃらないんですね。無理もないか…」


私「!」

脳内に衝撃が走った。
氷菓子は追い打ちをかけるように続けた。

氷菓子「私はいつもあなたのことを想ってた…」


氷菓子「その苦しみを私なら癒してあげられる。そう信じてた…」


氷菓子「昔はいつも私のことを見ていてくれたのに、ねぇどうしちゃったの…?」


氷菓子の一方的な「狂気」にも似た問いかけ。真っ白になってしまった頭の中を整理するように、私は言った。

私「…すまない。悪気はなかったんだ」
私「でも、もう昔の私には戻れないんだ」
私「わかってほしいんだ」
氷菓子「…」

私「僕は氷菓子のこと、忘れてはいないよ」
私「楽しいとき、悲しいとき、苦しいとき…いつだって一緒にいてくれたこと覚えてるよ」
私「だから、もっと素直にありのままでいてほしいんだ」

氷菓子「…あり…が…と…」

おしまい

ice candy