実践志向

日々実践する感覚を大切に

なつやすみ三日目~一期一会~

終点の停車駅。

到着を知らず、眠り続ける女子学生が目の前にひとり。

周囲の人間は見てみぬふり。私もそのひとり。

「到着したよ」と声をかけてあげるべきなのか。

それとも、そのまま見てみぬふりを決め込む選択。周囲の空気とやらに流される選択に価値があるのか。

目の前にいる彼女の運命が、自分の近くにやってきているような、そんな感覚。

しばらく心の中で葛藤は続いた。

彼女にとって最良の運命が訪れることを願う。

そう願った矢先のこと。車内アナウンスが流れた。その音声に気付いた彼女は、停車駅への到着を知り、少し焦りの表情を浮かべながら、席を立っていった。

よかった。

一期一会という言葉がある。いまこの瞬間、電車に乗り合わせた人との出会いは、まさしく一期一会である。

一期一会の精神で、日々を過ごすということ。

かけがえのない気付きをもたらしてくれた彼女に感謝したい。